Program: art

Location: Matsu, Taiwan

Design team: Tomoko Kano + Taeko Nakatsubo

photo: 吳宙棋 Zhou-Qi WU

movie: 馬祖國際藝術島 Matsu Biennial

Press: Casa BRURUS, &Premium

2025

台湾の離島・馬祖（連江県）で開催された第3回国際芸術祭「馬祖ビエンナーレ（2025 Matsu Biennial）」に出展されたアート作品。本作品は、キュレーター洪榆橙氏が立ち上げた「軍人の手紙を集めるプロジェクト」の一環として位置づけられ、元軍事拠点である南竿「Nangan 53」にて、2025 年11 月16 日まで公開さた。

本作品は、かつて軍人たちが過ごしていた旧軍事施設にあります。馬祖島は台湾本島から200km 以上離れており、当時は天候が荒れると1 か月以上も船が出航できな いこともある島でした。この作品は、そうした孤島に刻まれた空間の記憶と、軍人たちが家族や友人と交わした手紙の記録に焦点を当てています。 Letters from Matsu は、過去の軍人たちの手紙を読み、その内容や思いに触れた来訪者が、自らの手紙を書きたくなるように計画しています。来場者が投函した手紙は、 近い未来に届けられます。「手紙を書く」という行為の流れを空間としてデザインした本作品は、かつて軍事のために存在した場所を、人と人とをつなぐ平和の場へと変え ていきます。